エピグラフとかエビピラフ 12/画家・キャンヴァス・観者の位置関係

「アクション・ペインティング」という呼称の影に隠れてこれまで見過ごされてきたのは、絵画の存在論的様態を人的な位相へと昇格させようとするローゼンバーグの思考ではないだろうか。ローゼンバーグのテクストが示唆するのは、主体と客体との関係をインタラクティヴ(相互的)なネットワークとして語ること、あるいは絵画をコミュニケーションのレヴェルで語ることである。(沢山遼)

絵画は一方的に見られるもの、つくられるものではなく、主体に呼びかけ、主体を巻き込む、関与的なもの、接触的なものへと変貌する。それは観者を外的な観察者の位置に留めることを許さないだろう。つまり、ポロックやニューマンがつくりだそうとしたのは、なにかについての絵画ではなく、なにかそのものとしての絵画なのだ。それは絵画ではなく、絵画以上のものであり、それがそれ自体であるような、リアルな実在である。(沢山遼)


画家・キャンヴァス・観者の位置関係はフラットだ。画家とキャンヴァスはコミュニケーションし、キャンヴァスと観者はコミュニケーションし、観者と画家はコミュニケーションする。
二つの引用は『現代アート10講』(武蔵野美術大学出版局)の第3講「抽象表現主義と絵画、あるいは絵画以上のもの─ポロック、ニューマン、ロスコ」から。

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